Books Orchard

ちびっこ本の果樹園、books orchardでは
Twinkle Booksがこれまでご紹介した絵本・児童書の中から
おすすめ本を気まぐれにチョイス、
そのレビューをテーマ別に紹介します。
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ちいさな島でいることはすばらしい。
ちいさな島
ちいさな島
ゴールデン マクドナルド, Golden MacDonald, Leonard Weisgard, 谷川 俊太郎, レナード ワイスガード

ゴールデンマクドナルドは、ワイズブラウンのペンネーム。それに、ワイスガードの潮の匂いや生き物の息づかいまで届いてくるような絵。この季節に感じる生命の輝きをページの上に留めたかのような一冊です。
大きな海にある小さな島にはたくさんの生き物がいます。そして、ある日島を訪れた猫の疑問に、島が答えます。まるで禅問答のようなやりとりの中から、すてきな秘密を発見できるはず。
この本を読むとき、「自恃」という日本語を思い出します。自らを恃む(たのむ)ということ。毎日の「群れ」の生活の中でついつい忘れがちな「ひとり」の生き物として生きるリスク、勇気、喜び。そんなシンプルで当たり前なことを思い出します。
この本を読んだ人はきっと、最後の一文をこころの奥底に抱いたまま、生き続けるのではないかと思います。内なる「ちいさな島」とともに。
| marico | オトナになっても。オトナこそ。 | comments(1) | trackbacks(1) |
かたちを変えて、つながっていくもの
かぜはどこへいくの
かぜはどこへいくの
シャーロット・ゾロトウ, ハワード・ノッツ, 松岡 享子

ゾロトウのお話全体に流れている空気のようなものが好きです。まさに生々流転というかんじ。毎日になんとなく息苦しさを感じるときに、ふと手にとりたくなるような。そんなゾロトウらしいタイトルのこの本では、知りたがりやの男の子がお母さんにいろいろ質問します。「風はやんだらどこへいくの」「どうしてひるはおしまいになってしまうの」「きしゃはトンネルにはいったらどこへいくの」…そんなとりとめのない質問から見えてくるものは、すべてのものの終わりとはじまり。そしてかたちを変えて、つながっていくもの。おかあさんの答えを通して、ゾロトウはむしろオトナの私たちに語りかけているような気がいたします。
「ふゆねこさん」でおなじみ、ハワードノッツが描くモノクロえんぴつ画の自然の中で深呼吸。そういえばノッツのだいすきなねこさんたちもあちこちに登場してます。探してみても楽しいかも。
| marico | オトナになっても。オトナこそ。 | comments(0) | trackbacks(0) |
とんちんかんなのんきさ
たぬき学校
たぬき学校
今井誉次郎(たかじろう)作
講学館
日本の子ども文庫1


自分がちびっこの頃、いつも父親がおみやげに菊判の児童書を買ってきてくれて、今思うと、あんなにセンスがビミョウなお人が、なぜいつもヒットポイントの高い本を選んできてくれたのだろうと、感謝の気持ちもひとしおであります。ちびっこの頃は、絵本は実をいうとあまり興味なくて、児童書ばかり読んでました。そしてそういう本一冊一冊が今の自分の性格の方向づけというか、血肉になっちゃってるなあと思います。特に今井誉次郎作のこれと、「おさるのキーコ」(今思うとこの本はちょっとやばい用語が満載だったような気がする)はそんな一冊です。
内容は山の中のたぬきの学校の生徒たちが卒業するまでのお話なのですが、先生がポン先生、生徒はポン太、ポン吉、ポン三郎、タヌ八、タヌ子、ポン子など。この飾り気のない(そのまんま…)ネーミングセンス。しゅくだいの巻、そうじの巻、木のぼりの巻(たぬきの必修科目なんです)、試験の巻の4章にわかれて、たぬきたち大活躍。木のぼりの巻で登場するリス先生がきびきびしてて大好きでした。あとがきには今井氏の教育に対する思いがつづられています。いま思えば、「教育派」と自ら名乗るだけあって、けっこうガチンコな道徳感が流れていたりしますが、そういう意図も今となってはほほえましく感じます。ほんとはむしろそういうことをぬきにしたところで、この人の話は光ってるような気がするのだけど、本人は気づいてないのかな。全体を流れる「とんちんかんなのんきさ」がとてもたまらないのでした。しかしこんなにほほえましくもかわいいのに、残念ながら絶版。おさるのキーコと合わせて復刊を強く希望!
「たぬき学校」復刊リクエストページ
「おさるのキーコ」復刊リクエストページ
| marico | オトナになっても。オトナこそ。 | comments(4) | trackbacks(0) |
ネズビット×ツヴェルガー
国をすくった子どもたち
国をすくった子どもたち
イーディス・ネズビット, リスベート・ツヴェルガー, 猪熊 葉子, Edith Nesbit

魔法と空想の王様、エヴリデイマジックの創造者であるあのネズビットのお話をツヴェルガーの挿画で楽しめるというなかなかぜいたくな本です。ある日、エフィの家にちいさなりゅうがあらわれてから、イギリスの国中にりゅうがあふれだします。そこでハリーとエフィはりゅうを倒した伝説の聖ジョージに会いにいきます。イギリスの変化しやすい気候のナゾにつながるお話が面白いです。決してどうもうなだけでないりゅうの表情、イギリスの生活風景などが古典的なタッチで描かれていて、おなじみファンタジーの世界に繊細な表情を添えています。
| marico | オトナになっても。オトナこそ。 | comments(4) | trackbacks(2) |
わがままヘーヴェルマン
ちいさなヘーヴェルマン
ちいさなヘーヴェルマン
テオドーア シュトルム, Theodor Storm, Lisbeth Zwerger, 池内 紀, リスベート ツヴェルガー

世界的にも不動の人気を誇るウィーンの画家ツヴェルガー。かつて「不思議の国のアリス」のあのつかみどころのないシュール感にガツンときて以来、とても気になるひとです。すごい美人だし。そしてこれは個人的には彼女の一連の絵本作品の中で、ベストの1つに数えたい1冊。
19世紀北ドイツの詩人、シュトルムの物語は、まるで彼女に描かれるためにあったかのようです。平地から湿地帯、そして海へ続く北ドイツの地の淡い光と、ひんやりした温度を伝えるかのような青がとても印象的。夜の青、お月さまの青、深い森の青、とろりとした湖面の青。ヘーヴェルマンは低地ドイツ語で、「甘えん坊でわがままなこども」。お母さんに遊んでもらえない夜、わがままヘーヴェルマンのベッドは部屋をとびだして、かたかた走りだします。やさしい月をお供に従えて。

太平社版は残念ながら品切れ中。US版はこちら。
| marico | オトナになっても。オトナこそ。 | comments(0) | trackbacks(0) |
まどのむこう

チャールズ・キーピング絵と文/いのくまようこ訳 らくだ出版デザイン社
オックスフォードえほんシリーズ15

ちいさなジェコブの世界のすべては、まどのむこう。結婚式と葬式がある教会、せっけんばあさん、ばあさんの犬、すごい勢いで走ってきた馬、馬たちが起こした事件。すべてはまどの向こうのお話なのです。そしてジェコブは想像します。
キーピングの初期の絵本を見ると、こころが妙にざわざわします。不協和音のように、何かがぶつかって、気がかりなものを残します。ロンドン生まれの彼が登場したときは絵本界に少なからず衝撃を与えたことは言うまでもありません。いまは窓の内側から、まさしく「まどの向こう」側に行ってしまった感のあるキーピングですが、私は今でもこの内省的でサイコで紛れもなくロンドン的な本に、惹かれ続けています。たぶん一生。彼自身も自分の絵本についてこう言ってます。
わたしはリアルな色は使わない。それは見当違いだから。ぎいぎいきしるような不調和な色を使うと、それでロンドンの響きが描けるような気がするのだ
| marico | オトナになっても。オトナこそ。 | comments(0) | trackbacks(0) |